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よくスポーツ選手で、にんにくを食べてるとか、にんにく注射してます、とか聞いたことがありますが、にんにくはパワーが出る、健康になるというイメージがありますよね。
実はにんにくは、肝臓に良い食べ物で、肝機能障害を改善する成分がたくさん含まれているのです。今日は、肝臓に良いにんにくの成分や臨床試験の結果などをもとに、にんにくの正体を解明していきます。
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・にんにくのマウス(ねずみ)実験の結果
・アリシン(ビタミンB1の吸収力アップ)
・DADSとDATS(解毒作用、活性酸素の除去、抗がん作用)
・ビタミンE=α-トコフェノール(抗酸化作用)
にんにくを与えたマウスと与えないマウスの24時間後と72時間後の肝臓を調べた結果、にんにくを与えたマウスの肝臓の方が、通常のマウスと比べて、はるかに活発な動きをしていたと言います。
また同様に、肝炎や肝硬変を患っているマウスに「にんにく」を与えた結果でも、明らかな改善が確認出来ています。
つまり、にんにくを食べると、肝機能が活性化し、肝機能が正常な状態に近づく(改善する)という事を意味しているのです。にんにくは人における臨床試験も行われており、肝機能障害への有効性は確かなものになっています。
にんにくを切る又はすり下ろすことでアリシンは発生しますが、このアリシンはビタミンB1を体内に吸収しやすくする性質を持ちます。
ビタミンB1は疲労回復の効果が有名ですが、にんにくのアリシンによって更にその効果が期待出来るようになります。
アリシンは、体の疲労回復だけではなく、肝臓の疲労も改善する作用を持ちますので、肝機能障害(脂肪肝や肝炎など)の方がにんにくを食べるとその改善効果が期待できます。
にんにくを料理する際、にんにくのアリシンが油と結合すると、次の2つの物質が発生し、それぞれ肝機能をアップさせる効果をもたらします。
①DADS(ジアリルジスルフィルド):肝臓の解毒作用、抗酸化作用、活性化酸素除去
②DATS(ジアリルトリスルフィルド):抗肝臓がん作用、解毒作用の活性化
DADSとDATSは、マウス実験も行われており、肝炎を患うマウスに「にんにくのDATS」を投与した結果、肝機能が活発化して肝炎が改善したという報告があります。
にんにくのアリシン、そしてそれを油と結合させることで生まれるDADSとDATS。どれを見ても、にんにくは、肝臓に良い食べ物という事で間違いなさそうです。
・ビタミンE=α-トコフェロール(抗酸化作用)
にんにくの持つ「ビタミンE(α-トコフェロール)」は、ストレスなどで発生する活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素は肝細胞を破壊して、肝炎や肝硬変の原因となる物質で、肝臓の大敵と言われています。
このように、にんにくには、肝臓を守る、助ける、回復させる栄養素や成分が多く含まれており、肝機能に不安がある方は、食べるべき食品という事になります。
肝臓に良い食べ物と対策を知ろう
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皆さんの肝臓の数値が良い方角へ向くことを期待します。