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30代の肝機能の正常値と平均値、日本人間ドッグ学会の肝機能の基準範囲を一覧表にしました。
自分の今の肝機能の数値と比べて、どのくらい差があるのか?現状を把握して、対策を打っていきましょう。
30代が肝機能の正常値を超えてしまう4つの主な原因、肝機能の数値を下げる方法を最後にまとめてありますので、ぜひ実行していきましょう。
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AST | ALT | γ-GTP | アルブミン | 総タンパク |
正常値 | 30 | 30 | 50 | 4.0以上 | 6.5~8.0 |
男 平均値 | 23 | 29 | 38 | 4.8 | 7.5 |
女 平均値 | 18 | 14 | 17 | 4.5 | 7.4 |
※2012年4月からの新しい正常値を記載。
AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの単位は IU/L。アルブミン・総タンパクの単位は g/dL。
【30代】人間ドッグの肝機能の基準範囲 スマホの方は横にしてご覧下さい。

30代 肝機能 基準範囲 |
男性 | 女性 |
AST(GOT) | 14~31 | 12~24(30~44歳) |
ALT(GPT) | 11~38 | 8~24 |
γ-GTP | 13~87 | 9~37 |
アルブミン | 4.1~4.9(30~44歳) | 3.9~4.8 |
総タンパク | 6.5~7.9 |

30代の肝機能の概要、肝機能が正常値を超える原因、肝機能の数値を下げる方法をまとめます。

30代は、肝機能の平均値を見る限り、肝機能の主な5つの数値(AST・ALT・γ-GTP・アルブミン・総タンパク)には異常はないようです。
特に更年期に入る前の30代女性は、男性と比べて極めて低い肝機能の数値である事が多く、生活習慣で肝機能が正常値でなくなるというよりも、ウイルス性の肝機能障害(肝炎)に注意するのが良いでしょう。
男性に関しては、「嵐の前の静けさ」という感じがします。40代に入ると、急速に肝機能の平均値が上がり、ALT33(正常値は30以下)、γ-GTP52(正常値は50以下)まで、40代男性の肝機能の平均値は上昇していきます。
30代男性で肝機能が一つでも正常値を超えてる方は、40代になると更に悪化すると認識して、30代の内に生活改善を進めるようにして下さい。
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✅毎日の飲酒
✅家事や仕事のストレス過多
✅ピアス、入れ墨、注射針、鍼治療など
✅肝機能の疲労(食事内容)

毎日の大量飲酒を長期間(5年以上)続けると、γ-GTPと中性脂肪が明らかに上昇し始めま、この2つが正常値を超えると、脂肪肝、糖尿病、脂質異常症を患う30代が多くなってきます。
また働き過ぎの30代に多いのがストレスと睡眠不足です。ストレスや睡眠不足はすべての病の根源と言われており、30代の肝臓にも悪影響をもたらします。最低でも6時間の睡眠の確保とストレス解消の「お酒以外の何か」を見つける事が大切です。(お勧めはウォーキング)
その他では、C型肝炎の原因となる、ピアス、入れ墨、注射針、鍼治療などです。現在は病院における輸血や注射針からのC型肝炎はほぼなくなりましたが、ピアスや鍼治療には注意して下さい。
そして最後は、肝臓に良い食べ物を覚える事です。肝臓に良い大豆製品、貝類、野菜類、果物、ナッツ類を日々の食事に積極的に取り入れて、肝機能の正常値を目指していきましょう。
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肝機能を回復させるには、肝機能の正常値だけでなく、30代の平均値や人間ドッグの基準範囲も大切です。そして落ち着いてAST(GOT)=30以下・ALT(GPT)=30以下・γ-GTP=50以下になるように努力していきましょう。