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総ビリルビン(T-Bil)の数値はとても大切な検査項目の一つですが、役所の健康診断では検査項目に入っていない事もあるようです。
今日は、総ビリルビン(T-Bil)の正常値、年代別の平均値、日本人間ドッグ学会の基準範囲をご覧いただき、総ビリルビン(T-Bil)が高い原因や考えられる病気、そしてT-Bilの数値を下げる方法をまとめておきます。
総ビリルビン | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 |
正常値 | 0.2~1.2 mg/dL ![]() |
||||
男 平均値 | 0.86 | 0.87 | 0.84 | 0.83 | 0.88 |
女 平均値 | 0.72 | 0.73 | 0.76 | 0.72 | 0.72 |

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総ビリルビン(T-Bil)の正常値は0.2~1.2 mg/dLとなっていて、男女・年代別の平均値を見ても特に正常値を超えるようなことはありません。
また2016年に日本人間ドッグ学会が発表した総ビリルビン(T-Bil)の基準範囲を見ておきましょう。男女とも30~80歳を対象にしております。
総ビリルビン T-Bil 基準範囲 |
男女共通 |
総ビリルビン | 0.41~1.65 |
総ビリルビン(T-Bil)が正常値を超える原因としては、肝臓病、胆管障害、膵臓病、バセドウ病、体質・遺伝などが考えられますが、他の検査項目も確認して原因を見つけ出します。
もしも総ビリルビンだけが少し高いという方の場合、体質・遺伝で高いだけという方もいます。その場合は特に問題はありませんが、念のため医師に相談してみると良いでしょう。
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✅胆管障害(胆のう炎、胆のう結石)
✅膵臓病(急性膵炎、慢性膵炎、膵臓がん)
✅バセドウ病(甲状腺ホルモンの過剰生成)
✅体質・遺伝・体調

T-Bil 数値 | 危険度 | 考えられる病気(正常値超え) |
1.2~2.0 | 軽度 | 再検査で正常値になる可能性もあります |
2.0~3.0 | 中度 | 肝臓からつながる胆のう、胆道などの異常 |
3.0~ | 高度 | 要精密検査 早めの治療が大切、黄疸が始まる |
20~ | 危険域 | 重篤な病、持病の悪化、既病の改善がカギ |
総ビリルビン(T-Bil)の数値が2.0mg/dL以内であれば、体質や体調などによるもので、再検査をしたら正常値だったという方もいますので落ち着いて再検査をしてみると良いでしょう。
総ビリルビン(T-Bil)が高い場合、2.0~3.0mg/dLで肝臓、胆のう、胆道などの異常、20mg/dLを超えている場合は、重篤な病気がすでに発病してる疑いがあります。
体質(遺伝)で総ビリルビン(T-Bil)が正常値を超える方も含め、肝臓病の改善や肝機能を高める事で、総ビリルビンが正常値に近づく可能性が高くなりますので、早めに対応するようにしましょう。
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今日は、総ビリルビン(T-Bil)の正常値、年代別の平均値、日本人間ドッグ学会の総ビリルビンの基準範囲をまとめて、総ビリルビンが正常値を超える原因やその対策をまとめました。皆さんの総ビリルビン(T-Bil)の数値が正常値へ向かうヒントになれば幸いです。