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20代の肝機能の正常値、平均値、肝機能が高くなる原因や肝機能の数値を下げる方法をまとめました。
20代で肝機能が正常値を超えるには原因があります。今あなたがやるべき事は、肝機能が正常値を超えた原因をつかんで、それを排除する事です。
20代の肝臓はまだまだ元気です。少し生活習慣を改善すれば、どんどん肝機能が良くなっていきます。今が大切ですよ。
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AST | ALT | γ-GTP | アルブミン | 総タンパク |
正常値 | 30 | 30 | 50 | 4.0以上 | 6.5~8.0 |
男 平均値 | 23 | 31 | 30 | 4.9 | 7.5 |
女 平均値 | 17 | 14 | 14 | 4.7 | 7.5 |
※2012年4月の最新の正常値を記載。
AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの単位は IU/L。アルブミン・総タンパクの単位は g/dL。
【20代】肝機能まとめ


20代の肝機能の正常値と平均値の一覧表をご覧いただくと、男性は肝機能ALT(GPT)が正常値を超えて31IU/Lという数値になっています。ただその他の肝機能の数値は、男女ともすべて正常値内で推移しているようです。
ですが、20代後半の方(特に男性)は、γ-GTPの数値に注意が必要です。飲酒習慣が身に付いてしまった20代後半の男性で、肝機能γ-GTPが正常値を超える方が急に増えてくるからです。
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✅アルコール性肝機能障害
✅刺青や輸血のウイルス性肝炎
✅肥満や食べ過ぎによる脂肪肝
20代で肝機能が正常値を超える主な原因は、アルコール性肝機能障害、B型C型などのウイルス性肝炎、そして近年急増中の脂肪肝です。
お酒の適量はビールなら500ml(日本酒なら180ml)までですので、毎日この量を超える生活が5年以上続くと、個人差はありますが、肝機能障害(γ-GTPが高い)になる可能性が高くなります。
また、肝臓病の中で最も多いのがC型のウイルス性肝炎ですが、輸血による感染は減少したものの、刺青(タトゥー)によるC型肝炎が増え始めてるので注意が必要です。C型肝炎になるとAST、ALTが高値になる傾向があります。
肝臓癌にかかる80%以上の方が、C型肝炎の悪化が原因だというデータもありますので、20代のファッション感覚の「お絵書き」は止めておいた方が良いでしょう。
最近増えてるのが、小中学生で肥満になり、そのまま肥満を解消出来ずに20代に入り、脂肪肝も患ってしまうケースです。
脂肪肝は今、高血圧、糖尿病、脂質異常症に次ぐ国民病という位置付けになっており、脂肪肝が肝臓病(肝炎・肝硬変・肝癌など)すべてのスタートだとも言われるほどです。
肥満の方は、ダイエット必至な状況と言えます。

上記に挙げた「アルコール」や「肥満」といった、肝機能障害の原因がある場合は、禁酒とダイエットを実施して下さい。
実は私は20代後半に肝機能障害と診断た時期があり、γ-GTPは200~300でマイルドな脂肪肝という診断付きでした。
しかしながら禁酒を実行したところ、半年もかからずに肝機能は正常値に戻ったという経験を持っています。
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もしC型肝炎だとしても、早めの投薬でほぼ完治する時代になってきています。とりあえず病院へ行き精密検査を行いましょう。