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かぼちゃは緑黄色野菜の仲間で、肝臓に良い食べ物の一つです。かぼちゃの特徴は、バランスよく必要な栄養素を含んだ野菜であり、しかも肝臓が不足しがちなビタミンA・E・Cの含有率が高いという点にあります。
今日は、そんな万能野菜「かぼちゃ」の肝臓への効果と肝臓に良い食べ方をまとめておきます。
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・ビタミンA(癌細胞の抑制)
・ビタミンE(活性化酸素の除去、過酸化脂質の分解代謝)
・ビタミンC(毒素の排出、脂肪代謝、肝硬変の予防)
・かぼちゃの食べ方~油を使おう!糖尿病の方は控えめに
ビタミンAは体内に入ると、β-カロテン変換され、癌細胞を抑制する働きを持ちます。ビタミンAの含有率が高い野菜というと、モロヘイヤ、にんじん、パセリ、バジル、ほうれん草などがありますが、それらに続くビタミンAの含有率となっています。
肝機能障害の方の多くが、ビタミンAの不足、肝臓内の酸化が見られますので、ビタミンAの補給が肝機能障害の改善や肝臓癌の抑制につながります。
ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素を除去する働きや過酸化脂質の生成を抑制する働きがあるため、肝機能障害の改善、脂肪肝を減少させる効果が期待できます。
またビタミンEは、ビタミンE製剤という薬にもなっており、主に動脈硬化や肝臓病の治療薬として利用されています。肝臓の場合なら、脂肪肝の減少、肝血流の改善などが期待出来る薬です。
・ビタミンC(毒素の排出、脂肪代謝、肝硬変の予防)
ビタミンCは肝臓内で抗酸化物質として働き、毒素の排出、脂肪代謝などを強力にサポートする栄養素です。
またビタミンCは、たくさんの臨床試験も行われており、その結果、肝機能障害の症状である黄疸の減少や肝硬変の改善などが医学的にも確認されています。
ビタミンCは、基本的にはたくさん摂取しても問題ない栄養素ですが、薬を服用してる方(特に糖尿病薬やアスピリンなど)は、医師に相談していただくようにお願いします。
かぼちゃと言うと、かぼちゃの煮物や天ぷらなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、肝臓に良いかぼちゃの食べ方は、油を使った料理です。つまり、かぼちゃの天ぷらの方が肝臓には良いです。
これは、かぼちゃを油で料理する事で、ビタミンA(β-カロテン)は5倍に増え、ビタミンEを体内で吸収しやすくなるからです。
また、かぼちゃは皮をむかずに食べるのがポイントです。特に肝臓に良いビタミンAに関しては、果肉よりも皮に多く含まれてるので、皮ごと食べるようにして肝機能アップにつなげましょう。
最後に、肝機能障害だけという方は、かぼちゃをたくさん食べても大丈夫ですが、糖尿病の方は注意して下さい。かぼちゃは糖質が高く、食後の高血糖を起こしやすい野菜なのです。食べる量は控えめにお願いします。
肝臓に良い食べ物と対策を知ろう
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今日は、肝臓に良い食べ物「かぼちゃ」のビタミンA・E・Cの効能をまとめて、肝臓に良いかぼちゃの食べ方についても触れました。皆さんの肝機能の数値が回復することを祈っています。